渋谷シエスパ爆発事故の跡地 (2)
2020年10月6日(火)放送、日本テレビ系「ザ!世界仰天ニュース」
19時00分~22時54分







渋谷温泉施設シエスパ爆発事故の真相を特集。
渋谷の施設「シエスパ」での爆発は、起こるべくして起こった人災だった。 天然ガスをそのまま空気中に放出するなんて、非常に環境に悪い状況というずさんな環境。 メタンガスを大気中に放出させていたのでは、周辺住民の健康問題、 地球環境保全の観点からも非常に問題があった。




当時の若林正俊環境大臣が、「法律の不備」を認めている。
ということは、環境大臣が不備を認めているのだから、温泉を汲み上げる際に出るメタンガス(天然ガス)の適切な処理方法、利用方法があったのに、なぜしなかったのか?


今回は、渋谷シエスパ爆発事故の原因や爆発被害者の現在についてまとめてみた。





■目次

渋谷シエスパ爆発事故とは
渋谷シエスパ爆発事故の原因
渋谷シエスパ爆発事故の社長・宮田春美
渋谷シエスパ爆発事故の跡地

渋谷シエスパ爆発事故とは



渋谷シエスパ爆発事故の跡地 (6)


2007年6月19日午後2時18分頃、東京都渋谷区松濤一丁目の女性専用会員制温泉施設「松濤温泉シエスパ」(ユニマットグループ)の別棟で発生した大規模なガス爆発事故。




爆発によって施設の別棟が骨組みだけを残して全壊し、周辺の住宅やビルなどでも、爆風や飛散した瓦礫で窓ガラスが割れたり屋根瓦が吹き飛んだりした。女性従業員3人が死亡し、一緒にいた別の女性従業員2人が重傷、通行人の男性が爆発に巻き込まれ重傷、周辺の住宅やビルなどでも割れたガラスで数名が怪我を負った。 また、施設名をとって「松濤温泉シエスパ爆発事故」とも呼ばれることがある。




参照wiki






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渋谷シエスパ爆発事故の原因




渋谷シエスパ爆発事故の跡地 (5)

事故が起きた施設シエスパは前年の2006年1月に開業したばかりで、JR東日本・東急・東京メトロ渋谷駅から直線で600メートル、東急百貨店本店のほぼ真裏の場所であり、温泉施設のある本館は、ぎりぎり商業地区にあるが、爆発が起こった別棟は松濤地区の住宅街の一角にあった。



シエスパの建設については、当初地元住民に反対されたが、建設を強行。

爆発の起きた別棟には、従業員の休憩所やロッカールームがあり、地下一階には深さ1200メートルのボーリング井戸から温泉を汲み上げるポンプが設置されていた。事故当時、女性従業員5人が休憩室に在室中に爆発が起きたと考えられた。



別棟が住宅街や渋谷の商業施設に近い場所にあったため、爆発の影響は広範囲に及び、さらに事故が平日の昼間に発生したため、数多くの通行人が現場に駆けつけ、携帯電話のカメラで撮影する者、写真撮影をする者、応急的な救助活動をする者など、現場はパニックとなった。




このシエスパは、温泉をポンプで汲み上げた後に、ボイラーで温泉を加熱して使用していた。


事故発生当初、ボイラーが爆発したと考えられたが、ボイラーの爆発にしては規模が大きすぎること、爆発した別棟にはボイラーが設置されていなかったことから、温泉を汲み上げた際に一緒に噴出するメタンガスを主成分とした天然ガスが何らかの原因で施設内に溜まり、何かの火が引火して大規模なガス爆発が起きたのではないかと、警視庁と東京消防庁は判断。


総務省消防庁からも職員4名を派遣するなどして調査を実施。
現場の渋谷区は「南関東ガス田」の中にあたり、地表から1,500メートル程掘れば、天然ガスが出る可能性のある地域であった。 施設には温泉から天然ガスを分離する装置が設置されていたが、天然ガスを屋外に排出するためのU字状の排気管が結露した水で塞がれたことと換気扇の稼働に問題があり、天然ガスが別棟内部に逆流・蓄積された。


このガスに、温泉の汲み上げを自動調整する制御盤のスイッチが動作した際に出た火花が触れたことによって爆発したと結論付けられた。さらにガス検出器が設置されていなかったことも、爆発に至った大きな要因とされた。




参照wiki





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渋谷シエスパ爆発事故の社長・宮田春美




渋谷シエスパ爆発事故の跡地 (1)

渋谷で爆発事故を起こした温泉施設「シエスパ」の女性社長・宮田春美は、事故後に会見を行ったが、言葉にするのは責任逃れの発言ばかり。とくに「管理は日立ビルシステムに任せていたから安心していた」旨の発言は、自分には何の責任もないとれる発言である。





ワイドショーなどでも宮田春美に批判が集まったが、シエスパは住民からは反対の声が多く上がっていたにも関わらず、 半ば強制的に建設・営業に走った施設なので、宮田春美だけができることではない。 もちろん、宮田春美も死者が3名も出るほど大きな問題になるとは、よもや考えていなかったのだろう。





宮田春美は会見で責任問題について言及できなかったのは、ただの雇われ社長だったので、その一人をスケープゴートにしたところで無駄な足掻き。
渋谷の松涛は地価も高く、しかも地下から温泉を汲み上げるとなると、かなりの経費が営業までに掛かったはず。 そういう設備に詳しい人間が、必ず常駐して、安全機器は万全の備えをすれば、起きなかった事故といえる。



従業員は女性が多く、しっかり設備や機器に関しての学習をさせていたのだろう。 一番大事な安全管理の部分で経費削減はどこの企業も同じ。 しかし親会社が子会社の売上ばかりを五月蝿く管理せず、安全面の管理に力を入れた方が、親会社にもプラスに働くことを学ぶ事件となった。







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渋谷シエスパ爆発事故の跡地


渋谷シエスパ爆発事故の跡地 (3)



シエスパは、爆発事故から10年以上にわたり解体されないままバリケードで封鎖されたのみの状態だったが、2016年末までにようやく撤去され、跡地はコインパーキングとなっている。




この事故は、はっきり言って防げた人災。

施設管理はあくまでも今現在ある施設に対しての管理だから、初めからガス検知器が備え付けてなければその事を追求しても意味無い事。 少しでも施設に関して知識がある人から見れば、あのシエスパは設計段階で承認出来ない設計になっているし、本来なら施主と建設業者との間に第三者的に信頼出来る建築設計を介して行なえばこの事故は防げたが、完全に営利目的が先行しているやり方では設計施工も杜撰で完全に人災。





施工前の設計段階でガス感知設備を設計しなかった設計者の責任は大きい。
この事故当時のシエスパ設備は低予算でも可能なので、安全面を考えても必要不可欠な設備。 こんな事で一生懸命仕事をして亡くなった従業員が浮かばれないし、雇われ社長だったとはいえ、大規模な施設に入る前には、設計者、施工業者の確認は必要だった。


その後のは宮田春美社長はというと、その業界ではかなりの有名人だったようで、事件後も
スパ施設のプロデュースやコンサルティングを手がけている。



宮田春美はもともと日本に岩盤浴や、スパを定着させた「女版ホリエモン」と言われていた人。経営手腕はかなりのもだったようなので、書類送検すらされていない宮田春美は、現在は第一線から外れたものの、業界で活動していると考えると、渋谷シエスパ爆発事故の被害者たちの遺族は不憫でならない。







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