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TikTokを見ていると、「明日12月16日午後2時20分に南海トラフ地震が来る」という情報の投稿が話題になっている。




ネットには地震の大げさなウソを流している人がたくさん存在据える。
特に動画は再生回数を増やしてお金をもらうために派手なウソが多い。ネットで南海トラフ地震のことを調べるとそういうウソばかりを目にすることになる。ウソを見てドキドキするのはおろかなこと。




今回は本当に南海トラフ地震が12月16日午後2時20分にくるのか?ネットの情報をまとめてみた。









■目次

南海トラフ地震が12月16日午後2時20分に来る?
直下型とは
南海トラフ地震の学者の見解
南海トラフ地震には周期がある
南海トラフ地震は12月16日午後2時20分には起きない?

南海トラフ地震が12月16日午後2時20分に来る?


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南海トラフ地震なんかいが12月16日午後2時20分来るという情報元は、TikTok。

東大の笠原順三氏が、最近の地震は同じような場所ではなく各地で起きており、フィリピン海プレート付近での地震が活発化しているため、南海トラフや首都直下地震に注意すべきだと言っていた。




週刊誌やネットなどの地震の記事や予言の類はあまり信用しないが、東大の名誉教授で地震研究をしている人の話だと信憑性があるというネットの情報が出回っていた。(ただ、南海トラフや首都直下の可能性は不明)




ここ最近の地震活動は、巨大地震が差し迫っている現れなのか?
誰も予測はできないが、最近の地震の多さの偶然にしても、いろんなことが積み重なった結果、南海トラフ地震が12月16日午後2時20分に来るのではないか?と噂が広まったようだ。




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直下型とは






直下型は地震の震源地が近いということ。



縦揺れは、日本の木造建築で柱と柱が合わさっている「ほそ」のつなぎのところが抜けてしまう恐れがある。つなぎが抜ければ柱でなくただの棒、そこに横揺れがやってくるので倒壊するという流れ。


そのほぞが抜けないように金具止めをしたり、横揺れは建物を振り子のように揺らすので、その横揺れで倒壊しないようにさらに柱と柱を斜めに「すじかい」を入れている。(マンションの地下駐車場のばってんの鉄骨の理由はそのため)


地震は縦揺れの後、必ず横揺れが起きる。


南海トラフ地震での被害が甚大ということになる。
このように南海トラフ地震が12月16日午後2時20分に発生するかはわからないが、確率としては高いという事が素人が過去の地震を調べただけでも関連性が高いことが位置付けられている。



どんなに根拠を並べても、実際に起こってしまえばそれまで。
起らなければ、その並べた根拠は全て間違いという事ではなく「南海トラフ地震」が12月16日午後2時20分に発生しなくても「近い」という認識が必要になる。





ただ南海トラフに関してはまだ26年ほど先の事ではないか?と予測している学者がいる。





海外で有名な透視能力者ジム・ワトソンは、南海トラフ地震を2014年3月17~21日と唱えた。しかし、結果はご存知の通り、地震は起こらず。




占星術でネット上で活動を行うトレビアンヌの地震予知は、東日本大震災の5日前に書いたブログに地震予知情報という記事内容で「3月13日頃までに震度8~7程度」と地震予知。予言に当たったように思えるが、南海トラフ地震は2015年3月21日に予言したが外している。



同じく占星術師のオオタ☆ヒロユキは、2011年に「今年4月までで最も地震注意日は3月13日頃」と予言。そして、南海トラフ地震は2015年6月に南海トラフ地震の最も要注意月と語ったが、こちらも南海トラフ地震は外している。




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南海トラフ地震の学者の見解




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2013年5月24日に政府の地震調査委員会が発表した南海トラフ地震の評価では、「10年以内だと20%程度」20年以内で40~50%と予測。50年以内だと90%程度以上という発生確率となっている。

引用


ロシアの地震学者アレクセイ・リュブシンは、2013年から2014年前半の間に、南海トラフでM9.0規模の地震が発生すると予測。しかし、ご存知の通り、南海トラフ地震は発生していない。




日本政府の予測では、東海・東南海・南海3連動の「南海トラフ地震」を前提としており、規模的には、「M8以上の地震が起こることがかなり高い」としており、その点においてはどの学者も共通している。


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南海トラフ地震には周期がある





南海トラフ地震は、これまで90年~150年の間隔で周期的に発生しているが、東海は前回の安政東海地震からすでに159年経過しているのに対し、南海・東南海はまだ70年弱しかたっていない。そのため、次の地震発生時期に関して科学者の間でも、まだ20年位は起きないとする説と、すぐに起きてもおかしくないとする説に分かれる。





これまでの連動のパターンとしては、「ほぼ同時に揺れる」宝永地震タイプ、「数時間の時間をおいて揺れる」安政地震タイプ、「数年間の間があく」昭和地震タイプが確認できている。

参照wiki

このように、学者でも地震予知は難しいが、南海トラフ地震が起れば被害は甚大という事は共通しているのが理解できる。



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南海トラフ地震は12月16日午後2時20分には起きない?






南海トラフ地震はしばらくは起きないという説を唱えているのが、高知大学の岡村眞特任教授。



岡村眞特任教授は地震地質学の専門であり、その専門の学者が「2025年から2035年の間に南海トラフ地震が起こりやすい」と語っている。このように時期を明確に予測している学者は、非常に少ない。


フジテレビ「Mr.サンデー」に紹介されたすごい的中率の北海道大学の森谷武男博士。

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2014年1月から11回中、9回も的中させ、過去には100%地震予知できると断言していた北海道大学の森谷武男博士の地震エコーによる地震予知では、2050年以降に、東海地震が付随する南海トラフ地震が起きる可能性が高くなると予測している。(現在ではなんらかの圧力がかけられ、地震研究室閉鎖という形で今では研究が存在しない )





なので、12月16日午後2時20分に地震が起こる可能性はとても低い。


ネット発祥の情報は、Twitterで独自の研究を書いているもので、知名度が低く信憑性にも欠けるので情報が一人歩きしてしまう。週刊誌の記事は、専門家の意見を載せ信憑性を増したものでこの情報も一人歩きする。


100歩譲ってここ最近の地震活動は、巨大地震が差し迫っているものとしても、
地震の時間軸は人間の時間軸と一桁違う。


統計的に見ても、地震の活動期などは大きな地震前の30年~50年。
今年の地震活動を見て活性化していると判断しても大きな地震が起きるのは数十年後かもしれない。

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