
7月2日放送、日本テレビ系・金曜ロードショー「おおかみこどもの雨と雪」
21:00 〜 23:19
細田守監督最新作「竜とそばかすの姫」公開記念「おおかみこどもの雨と雪」が今夜放送。
「おおかみこどもの雨と雪」「バケモノの子」等のアニメ映画を製作した細田守監督は、メインキャストに声優を使わない。シンプルに「アニメ」という題材ではあるものの、一般映画として扱ってほしいからなのか、凄く嫌な言い方をすれば、アニメファンのための映画じゃなくて、「映画」を作っている。
これは、ジブリも同じ考え方だし、細田監督、新海誠監督もみんなそうだが、色々な事を言っても結局、「アニメ」という枠にとらわれたくないのだろう。
そんな、「おおかみこどもの雨と雪」は映画ではわかりにくいが、ノベル版では「実に切ない巣立ち」であり、時に不審死した夫。本能に目覚めた弟と姉との葛藤など、多くの謎が描かれている。
今回は、おおかみこどもの雨と雪のネタバレとなる不審死した夫の死因についてまとめてみた。
・「おおかみこどもの雨と雪」の原作
・おおかみこどもの雨と雪ネタバレ死因
花(宮崎あおい)は、両親を亡くし、アルバイトをしながら大学に通っている大学生。ある日、大学に授業を受けに来ていた青年(大沢たかお)と運命的に恋に落ちるが、彼はニホンオオカミの末裔の“おおかみおとこ”だった。
秘密を含めて彼のことを受け止めた花はやがて恋に落ちる。
2人の生活が始まって程なくして長女の雪(大野百花/黒木華)が誕生。つつましくも幸せな生活が続くかと思われたが、弟の雨(加部亜門/西井幸人)が生まれた直後、彼が命を落としてしまう。
感情が高ぶるとおおかみになってしまう“おおかみこども”の育児に一生懸命に挑む花。しかし、都会での子育てに限界を感じ、人里離れた山奥への引っ越しを決意する。
ボロボロの古民家を自力で修繕した花は、節約のために家の前の畑で野菜を作ろうとするが、野菜は思うように育たない。途方に暮れていた花に手を差し伸べたのは、近所に住む老人・韮崎(菅原文太)。
厳しいながらも、農業の基本を根気強く教えてくれた韮崎のお陰で、花の畑にも豊かな実りが。花の周囲にも次第に近所の人たちが集まり始め…。
公式サイト
▲目次にもどる
この「おおかみこどもの雨と雪」は、細川守監督のオリジナルなので原作が存在しない。
しかし、原作といえる「おおかみこどもの雨と雪」のノベル版は存在する。

ノベル版でも、物語の舞台は、富山県上市町「里山」。
ここは細田守監督の出身地で、花とおおかみおとこが出会った大学は、一橋大学がモデルになっており、2人が待ち合わせをしていた喫茶店・白十字屋、花が働いていたクリーニング屋は大学通りに実在する。
花・雪・雨が暮らした家も実在するので、映画公開当初はファンが多く訪れたようだ。
この映画は、2012年7月21日公開され、2012年6月22日に小説化された本が約1か月前に角川書店から発売。映画を作るにあたって「カット」したということではないが、映画より「細かい部分」が小説では説明されている。
映画内にあった描写を事細かく小説で説明されている部分もあるので、本編のエピローグみたいな形でその後が描かれている。(例えば、中学校での雪の姿(傍には草平)など)
シングルマザーの子育て物語にしたかったのだろうが、「彼」であるオオカミ男の旦那が、突然の死に方にあまりに説明も何もなく、映画では「ただ死んだ」みたいな終わり方が疑問に思う人が多いようだ。
▲目次にもどる
映画では、意外とあっさりと流された旦那がゴミ収集車に運ばれていくシーン。
おおかみこどもの雨と雪ネタバレとなる原作では、旦那の死因は詳しく描かれている。

まず、花と旦那は、花の通っている大学の講義に大学の学生ではない旦那が来ていて、花が旦那に何か違った物を感じ声をかけて出会った(ノベル版でも最後まで名は明かされていない)
花が先に惚れている感じなので、ひとめぼれ。そのあとの展開は以上に早く、原作でもすぐに仲良くなっている。
その時点ではまだ自分が狼だと打ち明けていないが、交際していくにうちに「言わなきゃいけないことがある」と自分が狼男だと告げると、それに対し花はすんなりと受け入れ、その日のうちに二人は愛し合う。
ユキを出産し、三人で幸せに暮らすのだが、そのあとすぐにアメを妊娠。その出産後のある日、旦那が帰ってこなくなった。
心配して玄関を見に行くが、すると旦那の財布が入った買い物袋(食べ物とともに)が玄関に置いてあるのに気付き、「旦那は近くにいる」と思ったハナは、ユキとアメを背負って大雨の街中を探しまわる。
そして、家の近くにある川の橋についたとき、川の下でなにかの引きあげ作業をしている現場に出会う。よく見てみるとそれは死んだ狼男。
花は、それが旦那だとすぐに分かり、狼がゴミ収集車のごみ取入れ口に入れられようとしているのを止めようとするが、狼が自分の旦那と言う事も出来ず、旦那はゴミ収集車に回収されてしまう。
原作でも「ボロ雑巾のように汚れて濡れた毛にキジの羽根がまとわりついていた」と表現されているので、描写としてはほとんど映画と同じ。
映画では、旦那が川に落ちた理由や死因については、明確に描かれていないが、原作では「鳥を捕まえようとした結果、誤って川に落ちたような描写」があった。
交際していた時にも、旦那は鳥を捕まえてきて、花と一緒に食べた事があった。
花が妊娠中で食欲がなく、誕生日にもう一度「雉鍋を食べさせてやりたい」と思い狩りをし、うっかり足を滑らせ川に転落。「そのまま流されてしまった」とのではないか?と花は頭によぎる。
映画では、子供の雨がオオカミに変身した際に、うっかりマフラーを踏んでしまい、足を滑らせて川でおぼれてしまったシーンが後半に描かれているが、「旦那は足を滑らせてしまい、助けられなかった」が「雨は助かった」を対比させてる。

川に落ち、助けられた雨が「今日は採れそうな気がしたんだ」というセリフは、「彼もいつもは採れていたけど油断してしまった」ことを描いている。
では、流された旦那になぜキジの羽が付いていたのか?
旦那は、花にどうしても雉を食べさせたくて最後までくわえて離さなかった。だから最初に発見したときは、雉をくわえていた。けど、ゴミ回収業者が来て、袋が小さいため雉だけ取り上げた。そこで羽が抜け落ちた。そして、花がその現場を発見という解釈になる。
映画での最後は、雪が中学生になった所で終わっているが、原作でもそこで終わり。

はなの十数年の子育ての時期は。狼らしかった雪が最終的には人間として生きることも選び、反対に狼らしからぬ性格だった雨が最終的には狼として生きることを選んだが、それぞれの道を見つけ歩き出す。花は母親としてオオカミの子供を育てる役目を終えた。続編を作る意味はないので、この作品は完結しているといえるだろう。
21:00 〜 23:19
細田守監督最新作「竜とそばかすの姫」公開記念「おおかみこどもの雨と雪」が今夜放送。
「おおかみこどもの雨と雪」「バケモノの子」等のアニメ映画を製作した細田守監督は、メインキャストに声優を使わない。シンプルに「アニメ」という題材ではあるものの、一般映画として扱ってほしいからなのか、凄く嫌な言い方をすれば、アニメファンのための映画じゃなくて、「映画」を作っている。
これは、ジブリも同じ考え方だし、細田監督、新海誠監督もみんなそうだが、色々な事を言っても結局、「アニメ」という枠にとらわれたくないのだろう。
そんな、「おおかみこどもの雨と雪」は映画ではわかりにくいが、ノベル版では「実に切ない巣立ち」であり、時に不審死した夫。本能に目覚めた弟と姉との葛藤など、多くの謎が描かれている。
今回は、おおかみこどもの雨と雪のネタバレとなる不審死した夫の死因についてまとめてみた。
■目次
・「おおかみこどもの雨と雪」あらすじ・「おおかみこどもの雨と雪」の原作
・おおかみこどもの雨と雪ネタバレ死因
「おおかみこどもの雨と雪」あらすじ
花(宮崎あおい)は、両親を亡くし、アルバイトをしながら大学に通っている大学生。ある日、大学に授業を受けに来ていた青年(大沢たかお)と運命的に恋に落ちるが、彼はニホンオオカミの末裔の“おおかみおとこ”だった。
秘密を含めて彼のことを受け止めた花はやがて恋に落ちる。
2人の生活が始まって程なくして長女の雪(大野百花/黒木華)が誕生。つつましくも幸せな生活が続くかと思われたが、弟の雨(加部亜門/西井幸人)が生まれた直後、彼が命を落としてしまう。
感情が高ぶるとおおかみになってしまう“おおかみこども”の育児に一生懸命に挑む花。しかし、都会での子育てに限界を感じ、人里離れた山奥への引っ越しを決意する。
ボロボロの古民家を自力で修繕した花は、節約のために家の前の畑で野菜を作ろうとするが、野菜は思うように育たない。途方に暮れていた花に手を差し伸べたのは、近所に住む老人・韮崎(菅原文太)。
厳しいながらも、農業の基本を根気強く教えてくれた韮崎のお陰で、花の畑にも豊かな実りが。花の周囲にも次第に近所の人たちが集まり始め…。
公式サイト
▲目次にもどる
「おおかみこどもの雨と雪」の原作
この「おおかみこどもの雨と雪」は、細川守監督のオリジナルなので原作が存在しない。
しかし、原作といえる「おおかみこどもの雨と雪」のノベル版は存在する。

ノベル版でも、物語の舞台は、富山県上市町「里山」。
ここは細田守監督の出身地で、花とおおかみおとこが出会った大学は、一橋大学がモデルになっており、2人が待ち合わせをしていた喫茶店・白十字屋、花が働いていたクリーニング屋は大学通りに実在する。
花・雪・雨が暮らした家も実在するので、映画公開当初はファンが多く訪れたようだ。
この映画は、2012年7月21日公開され、2012年6月22日に小説化された本が約1か月前に角川書店から発売。映画を作るにあたって「カット」したということではないが、映画より「細かい部分」が小説では説明されている。
映画内にあった描写を事細かく小説で説明されている部分もあるので、本編のエピローグみたいな形でその後が描かれている。(例えば、中学校での雪の姿(傍には草平)など)
シングルマザーの子育て物語にしたかったのだろうが、「彼」であるオオカミ男の旦那が、突然の死に方にあまりに説明も何もなく、映画では「ただ死んだ」みたいな終わり方が疑問に思う人が多いようだ。
▲目次にもどる
おおかみこどもの雨と雪ネタバレ死因
映画では、意外とあっさりと流された旦那がゴミ収集車に運ばれていくシーン。
おおかみこどもの雨と雪ネタバレとなる原作では、旦那の死因は詳しく描かれている。

まず、花と旦那は、花の通っている大学の講義に大学の学生ではない旦那が来ていて、花が旦那に何か違った物を感じ声をかけて出会った(ノベル版でも最後まで名は明かされていない)
花が先に惚れている感じなので、ひとめぼれ。そのあとの展開は以上に早く、原作でもすぐに仲良くなっている。
その時点ではまだ自分が狼だと打ち明けていないが、交際していくにうちに「言わなきゃいけないことがある」と自分が狼男だと告げると、それに対し花はすんなりと受け入れ、その日のうちに二人は愛し合う。
ユキを出産し、三人で幸せに暮らすのだが、そのあとすぐにアメを妊娠。その出産後のある日、旦那が帰ってこなくなった。
心配して玄関を見に行くが、すると旦那の財布が入った買い物袋(食べ物とともに)が玄関に置いてあるのに気付き、「旦那は近くにいる」と思ったハナは、ユキとアメを背負って大雨の街中を探しまわる。
そして、家の近くにある川の橋についたとき、川の下でなにかの引きあげ作業をしている現場に出会う。よく見てみるとそれは死んだ狼男。
花は、それが旦那だとすぐに分かり、狼がゴミ収集車のごみ取入れ口に入れられようとしているのを止めようとするが、狼が自分の旦那と言う事も出来ず、旦那はゴミ収集車に回収されてしまう。
原作でも「ボロ雑巾のように汚れて濡れた毛にキジの羽根がまとわりついていた」と表現されているので、描写としてはほとんど映画と同じ。
映画では、旦那が川に落ちた理由や死因については、明確に描かれていないが、原作では「鳥を捕まえようとした結果、誤って川に落ちたような描写」があった。
交際していた時にも、旦那は鳥を捕まえてきて、花と一緒に食べた事があった。
花が妊娠中で食欲がなく、誕生日にもう一度「雉鍋を食べさせてやりたい」と思い狩りをし、うっかり足を滑らせ川に転落。「そのまま流されてしまった」とのではないか?と花は頭によぎる。
映画では、子供の雨がオオカミに変身した際に、うっかりマフラーを踏んでしまい、足を滑らせて川でおぼれてしまったシーンが後半に描かれているが、「旦那は足を滑らせてしまい、助けられなかった」が「雨は助かった」を対比させてる。

川に落ち、助けられた雨が「今日は採れそうな気がしたんだ」というセリフは、「彼もいつもは採れていたけど油断してしまった」ことを描いている。
では、流された旦那になぜキジの羽が付いていたのか?
旦那は、花にどうしても雉を食べさせたくて最後までくわえて離さなかった。だから最初に発見したときは、雉をくわえていた。けど、ゴミ回収業者が来て、袋が小さいため雉だけ取り上げた。そこで羽が抜け落ちた。そして、花がその現場を発見という解釈になる。
映画での最後は、雪が中学生になった所で終わっているが、原作でもそこで終わり。

はなの十数年の子育ての時期は。狼らしかった雪が最終的には人間として生きることも選び、反対に狼らしからぬ性格だった雨が最終的には狼として生きることを選んだが、それぞれの道を見つけ歩き出す。花は母親としてオオカミの子供を育てる役目を終えた。続編を作る意味はないので、この作品は完結しているといえるだろう。
スポンサーサイト
コメント
コメント一覧