
11月8日放送、日本テレビ系「仰天ニュース」
1980年に起きた小学生誘拐事件「宝塚市学童誘拐事件」について特集。
日本では、東京オリンピックの前年に起きた吉展ちゃん事件で初めて報道協定が結ばれ、以後、この報道協定は守られている。
過去に起きた誘拐事件は、誘拐された被害者のほとんどは〇害されていたが、1980年に起きた「宝塚市学童誘拐事件」は、被害者の子供が無事に保護された。この事件は「誘拐報道」と言う映画の元になった事件でもあり、この誘拐事件は警察、マスコミ、被害者家族の連携が事件を解決に導いた。
今回は、1980年に起きた小学生誘拐事件「宝塚市学童誘拐事件」について犯人のその後、5chの反応についてまとめてみた。
■目次
・1980年に起きた小学生誘拐事件「宝塚市学童誘拐事件」とは・宝塚市学童誘拐事件の犯人への対応
・宝塚市学童誘拐事件の犯人その後
1980年に起きた小学生誘拐事件「宝塚市学童誘拐事件」とは
宝塚市学童誘拐事件は、1980年1月23日に発生した身代金目的の誘拐事件。
被害者は豊中市の私立小学校に通う小学一年生(当時7歳)で、宝塚市の歯科医師の長男。下校時、阪急中山駅(現在の中山観音駅)付近で誘拐される。
1月23日16時40分、歯科医師宅に容疑者から身代金3千万円の要求の電話が入る。
同日20時36分、県警記者クラブに属する一部の新聞社と連絡が取れないため、報道協定の仮協定成立。その後、本協定が結ばれる。
1月24日9時すぎ、立地条件の良さ(あたりは人や車の動きが激しく、記者団の出入りは目立ちにくい上、直売所はいわば身内。宝塚署も被害者宅も近い)から、読売新聞本社および支局の前線待機本部を宝塚直売所に設置。
1月25日、8回におよぶ電話での取引の末15時前、武庫川の堤防で兵庫県警の自動車警ら隊が容疑者を緊急逮捕。
被害者は、両手、両足、口、目にガムテープを貼られた状態で犯人の車のトランクに入れられており、47時間の監禁の末に保護。同日15時半、兵庫県警は報道協定解除を宣言。 なお職務質問により被疑者逮捕にこぎつけた自動車警ら隊の隊員2人は、警察庁長官賞詞を受け一階級特進となった。
参照wiki
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宝塚市学童誘拐事件の犯人への対応

宝塚市学童誘拐事件はマスコミと警察が連携し、事件解決に出来た事件。
基本的に人質をとって身代金要求する誘拐は、お金を受け取る段階で逮捕されるリスクが高い。どうしても人と接触しないわけにはいかないので、そこに警察来られるとほぼ逮捕される。
とくに人質は誘拐犯からは邪魔でしかないので、金を寄越さなければ人質を〇す、みたいな脅し文句も脅しではなく本当に行われてしまう。
なので、誘拐事件は一刻を争う緊迫した状態。
推理小説や刑事ドラマ、サスペンス映画などで登場人物が誘拐され、警察が公開捜査に乗り出すか、どうかで揉める、という展開はよくあるが、公開捜査に切り替える場合は基本的に発生から時間がたっていて秘匿捜査では対処しきれなくなった場合だけ。なので警察的に打つ手がなくなった時だけマスコミに情報を公開する。
例外はグリコ森永事件の最初の社長誘拐事件の際、当初は誘拐事件なのか強盗なのか混乱していたため、テレビ局新聞各社が第一報を報道した後、犯人からの脅迫の連絡があったため、解決まで報道協定が結ばれた。
つまり、捜査を円滑に進めるために警察側から報道機関へ「報道規制」を要請する代わりに、警察は「捜査の状況などは、きちんと説明する」から事件の詳しい内容がはっきりして全容が明らかとなる。
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宝塚市学童誘拐事件の犯人その後

宝塚市学童誘拐事件の犯人は、その後どうなったのか?というと、判決の報道がされていないので、どうなったのか不明。
5ch情報では、犯人の名前と思われる男性が、懲役9年を言い渡されたが犯人の精神疾患を患っていること、犯行に至った経緯や心神喪失状態であった事、この事件の報道で社会的制裁も受けたなどから、執行猶予付き判決が出たようだ。
執行猶予とは「以前に禁錮以上の刑を受けたことがないか、あるいは禁錮以上の刑を受けたことがあっても刑の終了(執行猶予の場合はそれを受けた時)から5年以内に禁錮以上の刑を犯していない者←刑が3年以下の懲役または禁錮もしくは50万円以下の罰金であるとき」懲役より長い期間(裁判で決定される)善良なる市民として生活していれば、無罪という減刑措置。
ちなみに「誘拐」はだまして連れ去る事で、無理やり連れ去る事を「略取」。
また、連れ去った後に放置したら逃げられてしまうので、自然に監禁、軟禁がついてくる。また、目的達成によって、暴行も行っていたら判決は重くなったのかもしれない。
宝塚市学童誘拐事件について、ネットで詳しい判決をどこの報道機関も報じていないのだが、誘拐した被害者の状況で刑罰が変わったことは間違いない。
宝塚市学童誘拐事件の犯人は、被害者の同級生の父親だったこともあり、あまり手荒なことはしたくなかったのだろう。事件のプロセスにおいては、誘拐から殺人まで発展する事件がある中、宝塚市学童誘拐事件の犯人はそこまではしたくなかった。
ちなみに日本で身代金目的の誘拐などが減った理由には、人を傷つけなかったとしても、逮捕された時の罪が重すぎるから。 簡単に言ってしまえば割りに合わない。
なので、宝塚市学童誘拐事件の犯人が量刑が軽かったとしても、身代金目的で誘拐し捕まれば、ほとんどが無期懲役、被害者が亡くなっていれば死刑判決になるので、営利誘拐というのは、成功の確率が低いのに量刑は重い「割に合わない」犯罪だと知っておいた方がいい。
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